« | »

2011.01.05

「日配」更新<事例1>

在留資格「日本人の配偶者等」の在留期間更新許可申請に関する事例

<事例1>
現夫との婚姻関係破綻後、離婚の条件を決定し、かつ後夫となるべき男性との再婚を前提とする事例。
居住地:茨城県
入管:東京入国管理局(本局)
申請時期:2009年11月
事案概要:
タイ国籍の女性Aは、日本人の夫Bと7年の婚姻歴があり、日本人の配偶者等(3年)の在留資格で在留中、夫Bの浪費等が原因で婚姻破綻しました。追って、更新申請の時点では、別の日本人男性Cと同居生活を送るに至っていました。
市役所が行っているボランティア相談などにより、定住者への在留資格変更など複数の選択肢があることがわかったとのことでしたが、現夫Bとの間の「離婚に関する条件の決定や裁判手続のため」、日本人の配偶者としての更新申請を選択したいということでした。
添付書類として、A本人の外国人登録証明書写しのほか、現夫Bの戸籍、住民票、市県民税課税証明書(なお、同納税証明書は居住地市役所の扱いで配偶者からの請求を認めないため添付していません)、同居人Cの身元保証書、戸籍、住民票、在職証明書、市県民税課税証明書、同納税証明書、旅券写し、身体障害者手帳(なお、Cの収入は健常者と同等以上です)を提出しました。
他に、いわゆる理由書に相当するA本人名義の「生活状況及び在留を希望する理由について」と題する書面、Cからの「上申書」を提出しました。
後記ご参照ください。
なお、訴訟や調停は、現実には係属していません。
審査の結果:
申請後5日目に葉書受領。更新許可1年を付与されました。
2010年に入ってから、夫Bとの協議離婚が成立したと報告がありました。結局、Aは、Cとは再婚せず、祖国の老母を介護するため帰国の道を選んだようです。

(申請人A名義の理由書)
東京入国管理局 御中
 「生活状況及び在留を希望する理由について」
1. 私は現在無職です。夫から生活費の援助も受けておりません。
また、私自身については、申告もしていませんので、非課税証明書も取得できないということです。
夫の市県民税課税証明書については、茨城県H市役所の取扱いとして、妻である私から請求できるとのことですので、御局に提出します。同納税証明書については、同市役所の取扱いとして夫からの委任状がないと請求できないということであり、下記のような状況から夫の協力が得られませんから、御局に提出することができません。
2. 私と夫は、1年以上別居しています。
直接的には、私の祖国の母が脳溢血に倒れたため一時帰国した08年9月○○日の出国以来、夫とは一緒に暮らしていません。日本に再入国したのは、09年10月○○日のことで、その際にも夫の元には戻りませんでした。
3. 夫は、私と同居生活を送っているころから、タイスナックに日常的に出入りし、ホステスの女性たちに惜しみなくチップを渡して生活に困窮するなど、家庭を顧みない人でした。夫は自営業ですが、市役所の課税証明書(所得証明書)に記載されているより、ずっと多額の収入があるはずです。ですが、夫が私に渡してくれるのは、1ヶ月に3万円だけで、その金額で生活していけるものではありませんでした。
夫は、ホステスなどお店の女性のほか、現在、特定のタイ人女性と交際しているとのことです。
4. 上記のような夫の浪費癖や不貞行為を主な理由として、上記2の私の一時帰国までの間に婚姻関係は破綻していきました。
5. 夫には、土地や家屋といった自己資産があるほか、所得証明書に記載された以上の収入があるはずです。
夫とは、近々、離婚する方向で話が進んでいますが、資産・収入のある夫なのに、離婚による財産分与や慰謝料の話には全く耳を貸そうとしません。
私としては、離婚に関する条件面を夫と協議し、なお、その協議が不調であれば、家庭裁判所へ調停や訴訟の手続を取りたいと思っています。
6. 以上のように、夫との婚姻関係は、現在、破綻していると言えますが、離婚に関する条件の決定や裁判手続のため、日本人の配偶者として、1年間の更新をご許可願いたく、この申請をしたいと思った次第です。
7. 現在、私は、日本人男性C氏と同居し、生活面の面倒を見てもらっています。C氏の上申書にあるとおり、C氏とは7年ほど前からの知人であり、08年9月の一時帰国前後から、将来の結婚を約束するようになっております。夫との離婚が正式に成立して待婚期間が過ぎた時点で、C氏と再婚したいと考えています。
なお、C氏は聴覚障害者ですが、私が手話を覚えたので日常の意思疎通に支障はありません。また、C氏と一緒に居ない時間帯は、日本語による携帯電話メールにて、連絡を取り合っております。
8. 今般の申請や私の置かれた立場について、M市のボランティア相談員からは、定住者への変更許可申請もある、と教えられました。また、タイ人に詳しい行政書士に相談したところ、仮にC氏と再婚するにしても、在留期限内に帰国するなど複数の方法があることを示唆されました。
それら複数ある選択肢の中で、夫Bとは別居中ではありますが、離婚協議のため、このまま在留を希望したく、この申請をお願いすることに致しました。
2009年11月○日
申請人 (申請人Aの署名)

(身元保証人C名義の上申書)
東京入国管理局 御中
 「上 申 書」
申請人Aの在留期間更新許可申請について、次のとおり上申します。
1. 私は、茨城県N市に居住する「C」と申します。聴覚障害者ですが、同県Hi市にある会社に勤務し、生計を維持しております。
2. 私は、今から約7年前に申請人のAと知り合いました。当時、AはHo市所在の「L・S」というタイスナックに勤務しており、私はそこの顧客として同店舗を訪れ、知り合ったものです。
3. 当時、Aは特定の男性とは交際していませんでした。私は、Aとお付き合いしたいと思いましたが、聴覚障害の点もあり、このころは、スナックの店員と顧客以上の関係に発展しませんでした。
4. その後、Aは、現夫のB氏と婚姻し同居生活に入りました。
ところが、数年後、B氏の浮気などが原因で、夫婦仲が悪くなったと聞いていました。
5. 08年9月には、Aの実母が病気でタイ国へ一時帰国するというので、私も同行し、Aの家族とも会って、AとB氏が離婚するような事態になった場合は、私と再婚してもらいたい旨、了解してもらっております。その後、数回、タイ国へ渡航してAやその家族と会い、相互に理解を深めております。
6. Aは、09年10月○○日に日本に再入国し、同年11月○日から、私と同居するようになりました。生活費などは私が支出しております。
私は聴覚障害者ですが、Aが手話を覚え、また携帯電話でのメール操作を覚えてくれたので、意思疎通に問題はありません。Aは私宅で家事を綺麗に処理してくれるのでとても感謝しています。
AとB氏の間では、離婚争議中とのことですが、正式に離婚が成立しましたら、早急に私と再婚して欲しいと思っています。
7. Aの日本在留中は、私が、身元保証人となり、法令を遵守させ、生活費、帰国費用などを負担しますので、Aの希望どおりの本邦在留ができますよう、上申する次第です。
2009年11月○日
住所 (申請人Aに同じ)
氏名  Cの署名押印

Comment & Trackback

Comments and Trackback are closed.

No comments.